ストーリー性と時間軸
2010-04-23 15:42:46
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本
お知らせです。
4年ほど前、名刺のデザインを依頼いただいてからのご縁で
活動を応援している写真家さん、柴田秀一郎さんの本が出版されました。
「バス停留所」といいます。

ちょっと癒されるような懐かしい感じのバス停がいっぱいです。
気がつくとニコニコしながらページをめくっていました。
初めて柴田さんにお会いしたときにお聞きしたお話を思い出しました。
柴田さんのお名刺の肩書きは「写真作家」なのです、写真家ではなく。
なぜですか?と聞くと、目の前のグラスを指差して
「例えばこのテーブルの上のコップだけを写しても、それにまつわるストーリーを感じさせるような写真をとりたい。ストーリーを語るという意味で「作家」という言葉を使いたいんです」
というようなことだったと思います。
私は家に帰って、「じゃ、ストーリー性って何だろ?」といろいろ考えながらお名刺の案を練りました。
私の答えは「時間軸の表現」でした。
雨の日も風の日も時間が止まったようにじっとたたずんでいる「バス停」と
そのまわりの軌道をぐるぐる廻るバス
バスとバス停の時間軸に乗っかる人々
バスとバス停の時間軸と無関係に横切っていく人々や動物・・・etc.
そんなことを考えるきっかけになった1枚が、この写真集の表紙の白いワンコと寂れたバス停の写真だったのです。
その時のお名刺は少しずつアレンジしながら今も増刷して使ってくださっています。
その後何度か柴田さんの個展にもお邪魔しました。
私の勝手な意見ですが、その個展に伺ったときよりもこうやって写真集になった柴田さんの作品群のほうが「ストーリー性」を感じます。
個展で見たのと同じ写真もあるのになぜだろう・・・と考えて思ったことは
写っているバス停だけでなく、それを撮り続けた柴田さん本人の10年以上の時の経過がストーリーとなって語りだされたということなのかなと。
オススメの1冊です。
4年ほど前、名刺のデザインを依頼いただいてからのご縁で
活動を応援している写真家さん、柴田秀一郎さんの本が出版されました。
「バス停留所」といいます。

ちょっと癒されるような懐かしい感じのバス停がいっぱいです。
気がつくとニコニコしながらページをめくっていました。
初めて柴田さんにお会いしたときにお聞きしたお話を思い出しました。
柴田さんのお名刺の肩書きは「写真作家」なのです、写真家ではなく。
なぜですか?と聞くと、目の前のグラスを指差して
「例えばこのテーブルの上のコップだけを写しても、それにまつわるストーリーを感じさせるような写真をとりたい。ストーリーを語るという意味で「作家」という言葉を使いたいんです」
というようなことだったと思います。
私は家に帰って、「じゃ、ストーリー性って何だろ?」といろいろ考えながらお名刺の案を練りました。
私の答えは「時間軸の表現」でした。
雨の日も風の日も時間が止まったようにじっとたたずんでいる「バス停」と
そのまわりの軌道をぐるぐる廻るバス
バスとバス停の時間軸に乗っかる人々
バスとバス停の時間軸と無関係に横切っていく人々や動物・・・etc.
そんなことを考えるきっかけになった1枚が、この写真集の表紙の白いワンコと寂れたバス停の写真だったのです。
その時のお名刺は少しずつアレンジしながら今も増刷して使ってくださっています。
その後何度か柴田さんの個展にもお邪魔しました。
私の勝手な意見ですが、その個展に伺ったときよりもこうやって写真集になった柴田さんの作品群のほうが「ストーリー性」を感じます。
個展で見たのと同じ写真もあるのになぜだろう・・・と考えて思ったことは
写っているバス停だけでなく、それを撮り続けた柴田さん本人の10年以上の時の経過がストーリーとなって語りだされたということなのかなと。
オススメの1冊です。
